• 数と式 • 根号計算 • 場合の数.順列.組合せ • 確率 • 2次関数 • 2次不等式 • 集合・命題・条件・証明 • 正弦定理,余弦定理 《数学Ⅱ・B》 • 指数関数.対数関数 • 複素数 • 微分・積分 ♪♥ この教材は,高校数学の基本問題のうち,複素数の対称式,値の代入の「マイナーチェンジありカバー版」「広告なし」「パソコン用」ページです. ♫♣ 元の教材が通信トラブルなどで読めないときに,こちらを使ってください.なお,学習の記録は付いていません. |
■複素数の対称式,値の代入
【対称式の値】
x2+y2, x2y+xy2などのように文字x, yを入れ替えても式の値が変わらないものを対称式といいます. 2文字x, yの対称式の値を求めるときは,基本対称式x+yとxyで表すようにすると,簡単になり,間違いにくくなります.
【例題1】
x=2+
「力まかせに代入」するのではなく,基本対称式x+yとxyで表すようにします.
(解答)x+y=4, xy=7だから |
○ 2文字x, yの場合に基本対称式x+yとxyで表す変形の例
x2+y2=(x+y)2−2xy
x3+y3=(x+y)(x2−xy+y2)=(x+y)((x+y)2−3xy)
【例題2】
(解答)x= x+y= xy= だから x3+y3=(x+y)(x2−xy+y2)=(x+y){(x+y)2−3xy} =1·(1−3)=−2 |
○ 「x= というような問題の場合において,力まかせにx4,x3などの値を求めようとすると計算量が多くなり,間違いやすくなります. このような問題では,
(1) x=
という手順を踏むのが定石となっています.(2) 方程式の左辺で割り算して商と余りに分ける. (3) 求めるべき式の次数を下げてから代入する. (右の解説について:補足説明) (1)
この変形では⇒のところで同値関係が崩れていることに注意.すなわち,x=
(2)
通常,2乗すれば同値関係が崩れます. それゆえに,x2−3x+4=0の左辺は求める式の次数を下げることには利用できますが,それだけでは答案は完成できず,どちらの解であるのかを使わなければならないことがあります. たとえば,x=
x2−3x+4が0になるのなら,この変形は0で割っているのではないかという疑問について
(3)
(2)の変形は「恒等式としての変形で,どのようなxに対しても成り立ちます.」すなわち,(2)において「割り算」ではなく掛け算の式を見る限り,矛盾はありません. |
【例】 (1) x= ⇒ (2x−3)2=7i2 ⇔ 4x2−12x+9=−7 ⇔ 4x2−12x+16=0 ⇔ x2−3x+4=0 (2) x4−x3+x2+x+9=(x2−3x+4)(x2+2x+3)+2x−3
この変形は,次の割り算の結果を「割り算の原理」:A÷:B=Q...R ⇔ A=BQ+Rによって,掛け算と足し算で書き直したものです.
(3) x=x2+2x+3 x2−3x+4 ) x4−x3+x2+x+9 x4−3x3+4x2 2x3−3x2+x 2x3−6x2+8x 3x2−7x+9 3x2−9x+12 2x−3 x4−x3+x2+x+9=(x2−3x+4)(x2+2x+3)+2x−3=2x−3 =2× |
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